下部消化管内視鏡検査説明書
大腸(直腸から盲腸まで)の内腔を内視鏡で直接観察し、ポリープやがん、炎症などの大腸 病変の有無を確認します。病変が見つかった場合は、適切な治療法を選択するために詳細な 観察を行い、必要に応じて組織検査(生検)やポリープ切除を行います。
下部消化管検査には、内視鏡の他にバリウムによる造影検査やCT検査がありますが、より精密な観察には内視鏡検査の方が優れています。また、造影検査やCT検査で病変が疑われた場合でも組織検査ができないため、後日内視鏡検査を行う必要が生じます。
検査の方法
- 前日は、ご購入いただいた検査食を召し上がっていただきます。
- 当日は、絶食のうえ、2L近くの腸管洗浄剤を内服していただきます。
- 腸管がきれいになったら肛門から内視鏡を挿入し、盲腸まで進めて大腸の観察を行います。
- 必要に応じて、生検やポリープ切除を行うことがあります。
- 内視鏡的切除の適応となる病変が認められた場合、ご希望に応じてその場で切除が可能です(ただし、状況によっては後日の治療となる場合もあります)。
- 切除後は1週間程度、飲酒や運動、お腹に力の入るようなことは避けてください。
- 数日は止血など追加処置が必要となる場合もあるため、遠方へのお出かけは お控えください。
偶発症
検査には細心の注意を払っていますが、以下のような事項が報告されています。
穿孔(大腸に穴があくこと)
- ご高齢の方、腸閉塞の方などでごくまれに腸管洗浄剤による穿孔の危険があります。
- 内視鏡挿入に伴う穿孔は0.01%の頻度で生じる可能性があります。
- 内視鏡的切除に伴う穿孔は0.05%の頻度で生じる可能性があります。
- 穿孔した場合、入院や手術を要するため、近隣医療機関へ紹介させていただきます。
出血
内視鏡的切除に伴う出血は0.5%の頻度で生じる可能性があります。
帰宅後に再出血した場合、内視鏡的止血術などの治療を要することがあります。
その他
- 基礎疾患の悪化や心筋梗塞、脳梗塞・出血など不慮の合併症を来すことがあります。
- 脳や大動脈などの動脈瘤がある場合、検査中にまれに破裂することがあります。
- 血圧が180mmHgを超える場合、検査を中止することがあります。
- 体調不良などあれば、事前にスタッフへ申し出るようにしてください。
鎮静検査について
- 静脈麻酔薬によるアレルギー、血圧低下、呼吸抑制、徐脈などをきたす場合があります。
- モニターを装着し状態を確認しながら検査を行い、適宜必要な対応をとります。
- 検査終了後、意識がしっかりするまで1時間程度の経過観察が必要となります。
- 事故を避けるため、お車の運転は出来るだけ控え、公共機関の利用やお迎えの方をお願いするようにしてください。
- 自分で車を運転し事故を起こした場合、当クリニックは一切の責任を負いかねます。
費用について
- 自覚症状がある場合、一次検診で要再検となった場合、あるいは医師の指示がある場合などは保険診療での検査となります。
- 自覚症状がとくになく、健康診断の一環として検査を希望される場合は、自費診療と なります。
- 自費診療として行った検査でも、病変が疑われ生検や治療を行った場合は、処置以降から保険診療扱いとなります。ただし、当日に保険証を持参いただかないと、全額自費負担となります。
- 検査食および検査着として別途費用がかかります。
検査費用の目安
3割負担 | 1割負担 | 自費 | |
---|---|---|---|
検査のみ | 6000~7000円程度 | 2000~3000円程度 | 32000円 |
検査+生検 | 9000~15000円程度 | 3000~4000円程度 | 31000~40000円 |
検査+ポリープ切除 | 20000~35000円程度 | 7000~12000円程度 | 43000~50000円 |
ACT内視鏡クリニック院長 友利彰寿